BEST MV 2019-FIRST QUARTER-

点と線セレクトのMVセレクション2019年第一期。(1月~3月発売の新譜)




今、映像クリエイターの間で話題になっているツールの一つにKodakが2018年に発売したSuper 8というカメラがあります。その名の通り、現代に蘇った8mmカメラです。
今作品を監督したロサンゼルス在住の映像ディレクター、Patrick MattesはSuper 8を使用して撮影。ただしそのフィルムはレモン汁や漂白剤に浸し、使用できる限界のラインまで責めた破壊を行った上で撮影している。ただでさえザラつきの強い8mm映像が、よりアブストラクトに乱れ、楽曲の憂鬱な世界観を見事に表現している。ちなみにただでさえ脆いフィルム。何度も現像中にフィルムが破れ、製作するのには大変苦労したそうだ。


Bleu Toucan - Le vent se lève
フランスのゲイのユニットの新譜のMV。いかにもパリらしいですよね、このアンニュイでドリーミーな感じ。ちょっと変態的で。自分は好きです。
パリのクリエイティブスタジオ、GRAMAが製作。




Beshken - Cursed
N.YのアーティストのMV。彼は元々JAZZギタリストだったのですがダンスミュージックに興味を持ち、そこからDJに転身した経歴を持ちます。
砂漠の映像って好きなんですよね。映画で言うと、ターセム・シンの”The・Cell”みたいなムード。とてもシュールな旅。監督は同じくN.Yで活動する映像クリエイターNina Gofur



James Blake – “Barefoot In The Park” feat. Rosalía

James Blakeってデビューした時、こんなに素晴らしい作品をあきなり作って次からどうするのだろうって思ってたけど、2019年になっても進化が止まりません。彼にとってポスト・ダブステップなんて過去のものでしかないんでしょう。スペインのシンガーROSALÍAとのエキゾチックなコラボレーション。映像もカッコよかった。




Smoky Mo – “Moziarty”
モスクワのラッパーの作品。ロシアらしい、暗い映像。しかしこの強靭なエネルギーは最後まで見てしまう。コピペ溢れる現代の広告世界への痛烈な批判を映像で。監督はAndrey Trevgoda.





 アメリカのLo-FiバンドのデビューEPより。
案外こういった映像が今の時代にはグッときたりする。
10代の初恋や友情。将来がどうなるかを気にせずに単に「遊ぶ」ことができるという、至福の無知の時代への憧れ。監督はJames Dayton.

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