凪のお暇

最近久しぶりに漫画の気分になってきてたので結構な数の漫画を買ってるんですけど（先月既に100冊くらいKindleで買ってて、面白かったのはお店に置くので紙で買いなおしてます）これもなかなか良かったですね。「ananマンガ大賞」とか全然知らずに読んでたんですけど（笑）シンプルに面白いです。もともとはPixivで描いていた作品みたいですね。


主人公は凪（28）。仕事でもプライベートでも周りに合わせて空気を読みすぎていた自分が嫌になり、とある出来事で過呼吸になり仕事中に倒れます。で、人生をリセットしたいと願った彼女は会社もSNSも辞めて人間関係を断ち切り、都心のお洒落なマンションや洋服も全て捨て、無職になり都心から離れた立川の畳六条のボロアパートで貯金の100万円のみで、裸一貫やり直そうと決意したのでした。
で、まあ近隣住民が暗い過去を持ってたりしていても非常に豊かで面白い人たちなんですけど、それよりも彼女を取り巻くクズ男の描写がリアルで抜群なんですよね。
一人は元彼で俗に言う「抑圧支配型」的な男で、（あ、仕事は抜群に出来てイケメンで高スペックなんですけどね）凪に酷い仕打ちをし、逃げるように引っ越されたにもかかわらず家を探し出してモンハラ的に迫る最低男なんですけど、まあ実は幼少からの家庭環境が原因で狂っちゃってるだけで実は心の底から凪のことが好きで、なんとかして関係を修復したいと願っているのですが、モラハラ的な物言いしかできない不器用な男っていう。

で、2人目は新天地、立川のアパートで隣室に住むロン毛のDJの男。人との距離感が異常に近く、超自由に生きていて、老若男女誰からも好かれやすいナイスな男。で、女性となら誰とでもすぐに男女の関係に持ち込めるジゴロでもある彼は（しかもセックスが超上手くて必ず相手を快楽の極地に誘う）、目の前にいる女の子には超絶誠実で相手に尽くしまくり幸せにするのですが、目の前からいなくなると途端にどうでもよくなるという男。こちらは俗に言う「メンヘラ製造機」的な男で、全く隠さずに合鍵を何人にも渡しちゃうような男で、まあ当然女性自身も自分が何人もいる彼女（セフレ）の１人だということは認識しているんですけど、それでも近くにいるときの心地よさと気持ちよさから愛してしまい、イケナイと思いつつもズブズブ抜けれなくなってきて、どの女性も徐々に狂っていき最後は壊れてしまいます。会っている時と離れているときの不安感の落差がクセになって、主人公凪も案の定、この男と関係を持ちメンヘルになりつつあるのですが、ある事が起こり・・・。
まあでも、実はジゴロなこの男は子供のような心を持ったまま大人になったような純粋な男でそういった意味で大人の道徳観が崩壊していて狂ってるんですけど、あんなに凄いテクニックを持っているセックスも本当は全然好きじゃなくて面倒な行為だと思っていて、セックスに限らず目の前にる人に全力で奉仕したいからしているだけで（どこをどうやって責めて欲しいかを繊細に感じとれる能力に異常に長けているのでセックスが上手い）しているだけみたいな。
みたいなことをポップにコメディタッチで描いています。女性に人気なのも納得。
まあ、僕もこういった仕事しているので今まで色んな女性に出会うし話聞いてきたりもしたんですけど、この2人みたいな男ってその辺に普通にいるし、めちゃくちゃリアルなんですよね。特に女性からしたら「あ～、わかる」みたいな描写多いと思いますよ。
お勧めの層はピンポイントなんですけど20代、30代の独身の女性はめっちゃハマると思います。anan大賞も納得です（笑）お店に置いてあるので是非～！

他にもお勧めの漫画ちょいちょい紹介していきます。