SWITCH4月号
発売中の今月のSWITCHは一冊丸ごとコムデギャルソンの川久保玲氏がディレクションするDOVER STREET MARKET特集。
このショップを見ているとあらためてビジネスマンとしての川久保さんも凄いなと思います。コムデギャルソンというブランドは創業から半世紀近く経ちますが、いつの時代も世界で最も独創的なクリエイションで独自性を出しつつ、販売面では必ずその時代の流行と流れに対して上手くフィットさせてきた様子がよく分かります。 同じく日本が世界に誇るブランドではヨウジヤマモトやイッセイミヤケがありますが、そのどちらとも全く対照的です。
その結果が、あれだけ独創的な服作りをしているにもかかわらず、バッグも時計もやらないブランドとしては世界でもトップレベルの450億円の年商(2016年現在)を上げているんだと思いますし、川久保さんの芸術家としての創造性と同じくらい経営者として時代を見る目、バランス感覚は本当に見事だと思います。
コムデギャルソンが好きだとか、嫌いだとか、よく知らないとか、どんなことは関係なく、一度お店に足を運んでみてはいかがでしょうか。良い物が沢山見れて、とても刺激的で楽しい場所です。
そういえば過去、川久保さんのビジネスウーマンとして面白いと思ったアイデアに「ゲリラストア」といったものがあります。コムデギャルソンを卸していない国々に服だけを投げて、売り方は全て現地に任せるといった方法。
ギャルソン自身は店舗を作らないで、ルールだけ作る。「ゲリラルール」(「出店場所はグラマーな商業地区を避ける。」それと「建物内外装は予算削減の為、そのまま。」に基づいて、全くギャルソンに関係のない人が主催者となる。
セールでも売れ残った服をどう在庫に残さずさばいていくか、っていう合理的な面も有りつつ、店舗を遠方まで自分たちでわざわざ作りにいかず、現地の人にルールだけ言い渡し、服をリースする。
結果、例えば当時まだ取引のなかったシンガポールでは廃校になった女子高の理科実験室、チャイナタウンやアラブストリートの潰れた料理屋跡、低所得者層が住むの公共団地の一角、などなど、一つの国でも複数個所、面白い場所で開かれたりしました。
ゲリラストアが出来た場所は経済的にも物流的にも流行るといった伝説を作っていたので、次はどこに出店するのか?と予想合戦もその国々で盛んに行われていました。
この方法は、予算をかけずに新しい顧客を獲得するアイデアでもあったし(事実売り上げが良かった国ではその後実店舗が作られた)、何もいじらない殺風景なのが逆にカッコよく見えるという斬新な店舗作りに建築業界でも当時話題になっていた気がします。











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