僕とコムデギャルソン

先日の夜、伊勢であった宇川直宏さんと都築響一さんのトークショーを観に行ってきて、その時に大好きなこの本にサインを貰ってきました。めちゃくちゃ嬉しかったです。


僕は都築響一さんの大ファンで(お店にも沢山本が置いてあるから知ってる方も多いとは思うけれど)、中でも一番好きな写真集がこれ。
あるブランドが好きで、それにハマり、着るということよりも収集するという行為に熱中する人々の姿をブランド、生活する部屋、インタビューとともに一緒に収めた写真集。生活費を削りながらも、一着数万~数十万円する洋服を大量に買い所有するひとたち。
一般的には何でこんな生活をするのか理解されない部類だろうけど、この本のHAPPY VICTIMSというタイトルの通り、好きな物には命すら捧げるくらいの気持ちの彼らの表情は非常に前向きであり、とても幸せそうです。
なぜなら生き方・スタイルを貫いているひとたちだから。

自分はその昔、随分とこの本に励まされたことがありました。
僕はコムデギャルソンの収集家と言うか、本当に大好きで、、、出会いは15歳くらいの頃に雑誌で。本当に衝撃を受けて、「世の中にこんなカッコいい洋服や表現があるのか!自分にはこれしかない!」と思い、アルバイトを頑張りお金を貯めてTシャツを買ったのがはじまり。でもすぐにTシャツじゃ飽き足らなくなり、今度はどうしてもジャケットが欲しくなり、勉強や遊びと並行してアルバイトの日々。
そして16歳になったくらいに貯金がようやく10万円以上溜まり、そのお金を全部使って買ったコムデギャルソンの黒のジャケットは今でも一番の宝物。
美容学校の卒業式や、点と線のオープンの日や、自分にとって大切な日は必ずこれを着るようにしている。
この出会い以来、現在に至るまで18年間コムデギャルソン(ファッション)は自分の人生そのものになっている。

16歳で初めてジャケットを買って以来、学生時代や修行中のお金の無かった時代も、なんとか生活を切り詰めては新しいギャルソンを買い続け(東京の見習い時代は本当にお金がなくて1年に1着も買えないような時期もあったりしたけど、それでも見るだけでも刺激を受けるからとショップには通い続けた)
増えに増えたコムデギャルソンは数えた事ないけど、今朝ざっと見渡して数えただけでも200着以上はあった。金額も多分1千万円くらいは軽く使ってきたけど、プレゼントで貰ったりは一度もなく全部自分で稼いだお金で買ってきたから、一着一着、靴下ひとつに至るまで全てに大切な思い入れがある。

その後、自分は人生の中で2度大規模な断捨離を行うことになる。
1回目は修行を終えて三重に帰ってきた時。そして2回目は結婚をした時。
なんせギャルソン以外にも洋服は数多く持っていたし、それ以外に本や雑誌の資料だけで1000冊以上、CDに至っては2000枚近くもあったのでこれはもう本当に大変な作業だった。
当然津の家には一部しか収納しきれず実家の空き部屋2つに大量に運んでいたので、実家には段ボールのおびただしい山が出来ていた。
結局、親に早く処分しろと催促されたこともあり、実家の段ボールの山はそのまま捨て、一部はお店で古本イベントを開き格安で販売し、本当に必要な本を数十冊とCD300枚くらいを残し、残った大部分を捨てた。
(あ、でも唯一STUDIO VOICEとRELAXだけはまだ数十冊まとまって残ってるかな、、。)
洋服も若い大学生の男の子のお客さんとかに大量にあげたりして、それでもなくならない100着くらいは特大のごみ袋20袋くらいにまとめて全部捨てた。コムデギャルソンを除いて。
売ればよかったのに・・・って周りからは散々言われたけど、どうせたいしたお金にならないと思ったのと面倒くさく思い、本もCDも服も結局ゴミの日に業者さんに全部持って行ってもらった。


この時にハッキリとわかったことがあって、あんなに大切に集めていた大好きなCDや本は大量に捨てることができたのに、コムデギャルソンだけはどうしても1着も捨てられなかったこと。いかに自分にとって大切な存在なのかってこと。多分夫婦とか、そういった関係にも似ている気がする。
履きすぎて穴の空いてしまった靴下やヨレヨレになってしまった15年前以上のTシャツとかも、もう着ることも履くこともできないのに、思い入れがありすぎて、どうしても捨てることができなかった。
きっと、これからも死ぬまでコムデギャルソンを着続けるんだと思っている。

目下、今一番の不安は、74歳になる川久保さんがあと何年続けてくれるのかってことかな、。




嬉しい!


 








今なら胸を張って自分もこの本に登場できる気がしている。もしも新シリーズ撮ることがあれば、絶対に声をかけてほしい!


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