忘れられないファッションショーの話
昨晩久しぶりに見たらやっぱり感動してしまったジョン・ガリアーノの2008春夏。
当時のガリアーノと言えば、クリスチャン・ディオールと自身のブランドを率いており、多忙を極める中作られるその作品群達は、覚えている方も多いとは思いますが、昨今のファッションショーにはまず見られない作風・・・装飾に装飾を重ね、ドレスはとことんボリュームを出し、(時にはぬいぐるみがドッキングされていたりする幼稚的作風も)ヘアメイクもブッ飛んでおり、まさに「やりすぎ」と言う言葉が相応しい作品で、でも、だからこそファンタジー感があり、見ていて最も楽しいショーのひとつでした。
そんな中発表される2008SS。会場は、パリ郊外にあるフランセーズ・スタジアム。セットには、メリーゴーラウンド。(しかも「星は全てを知っている」と書いてある)
一言、ディズニーランドのアトラクションである。恐らく会場にいたプレス全員が、「またいつものやりすぎ可愛い大会だろ」そう思ったはずです。
ましてや、ガリアーノは仕事・プライベート共にパートナーでもあり、愛し合っていたスティーブン・ロビンソンを死別で失い、悲しみのどん底の中で作られたものです。
あのガリアーノが最愛のパートナーを失い、「星は全てを知っている」なんて幼児的な事を言い出したのだから、一体どんな幼児的ファンタジーを見せられるか・・・・そんな気分の中で発表されました。
ところが、始まってみると、全てのカードがひっくり返されます。
服も演出も、ここ数年のガリアーノの作品の中で最もリアルかつストレートかつセクシー、そして最も感動的な作品となり、動揺と言ってもよいショックが世界中のプレスに走ります。
ジュリアン・ディスによるヘアスタイルは、今まで見たことがないほどクラシックかつ、ハイパーハイクオリティな作品が続き(しかもモデル全員が少しづつ違うデザイン!)、ジェレミー・ヒーリーによる音楽は、メリーゴーラウンドの手回しオルガンと、ゲイディスコを凄まじい技巧でマリアージュさせ、一秒の無駄すらないほど完璧でカッコいい20分の音楽作品として成立させており、この素晴らしいショーを見事に支えています。
メリーゴーラウンドから溢でた人生の苦楽を乗り越えるエネルギーは、会場はもとい、パリ中に感染し、この瞬間、総ての人々が楽しんでいるという完璧な時間を作り出したと言えると思う。
モデルのキャッチュでセクシーな動きを、ガリアーノが手取り足取り指導したのを想像すると涙が出てくる。
最後に登場したガリアーノが、いつものビクビクとした表情ではなく、今まで見たことがない力強い自信に満ち溢れた表情なのを見た瞬間は、感動して涙が出てしまう。
彼は非常に大きなものを失ったが、非常に大きな物を得たと言えるでしょう。
(このショーは間違いなく彼にとってのターニングポイントとなり、以降のガリアーノ作品がより研ぎ澄まされた作品へと進化していったのは言うまでもありません)
当時のガリアーノと言えば、クリスチャン・ディオールと自身のブランドを率いており、多忙を極める中作られるその作品群達は、覚えている方も多いとは思いますが、昨今のファッションショーにはまず見られない作風・・・装飾に装飾を重ね、ドレスはとことんボリュームを出し、(時にはぬいぐるみがドッキングされていたりする幼稚的作風も)ヘアメイクもブッ飛んでおり、まさに「やりすぎ」と言う言葉が相応しい作品で、でも、だからこそファンタジー感があり、見ていて最も楽しいショーのひとつでした。
そんな中発表される2008SS。会場は、パリ郊外にあるフランセーズ・スタジアム。セットには、メリーゴーラウンド。(しかも「星は全てを知っている」と書いてある)
一言、ディズニーランドのアトラクションである。恐らく会場にいたプレス全員が、「またいつものやりすぎ可愛い大会だろ」そう思ったはずです。
ましてや、ガリアーノは仕事・プライベート共にパートナーでもあり、愛し合っていたスティーブン・ロビンソンを死別で失い、悲しみのどん底の中で作られたものです。
あのガリアーノが最愛のパートナーを失い、「星は全てを知っている」なんて幼児的な事を言い出したのだから、一体どんな幼児的ファンタジーを見せられるか・・・・そんな気分の中で発表されました。
ところが、始まってみると、全てのカードがひっくり返されます。
服も演出も、ここ数年のガリアーノの作品の中で最もリアルかつストレートかつセクシー、そして最も感動的な作品となり、動揺と言ってもよいショックが世界中のプレスに走ります。
ジュリアン・ディスによるヘアスタイルは、今まで見たことがないほどクラシックかつ、ハイパーハイクオリティな作品が続き(しかもモデル全員が少しづつ違うデザイン!)、ジェレミー・ヒーリーによる音楽は、メリーゴーラウンドの手回しオルガンと、ゲイディスコを凄まじい技巧でマリアージュさせ、一秒の無駄すらないほど完璧でカッコいい20分の音楽作品として成立させており、この素晴らしいショーを見事に支えています。
メリーゴーラウンドから溢でた人生の苦楽を乗り越えるエネルギーは、会場はもとい、パリ中に感染し、この瞬間、総ての人々が楽しんでいるという完璧な時間を作り出したと言えると思う。
モデルのキャッチュでセクシーな動きを、ガリアーノが手取り足取り指導したのを想像すると涙が出てくる。
最後に登場したガリアーノが、いつものビクビクとした表情ではなく、今まで見たことがない力強い自信に満ち溢れた表情なのを見た瞬間は、感動して涙が出てしまう。
彼は非常に大きなものを失ったが、非常に大きな物を得たと言えるでしょう。
(このショーは間違いなく彼にとってのターニングポイントとなり、以降のガリアーノ作品がより研ぎ澄まされた作品へと進化していったのは言うまでもありません)
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