Harbin Opera House By MAD Architects

以前東京で働いていた頃、幸運なことにMASA HONDA氏らと仕事でL.Aに行かせていただく機会がありました。その時に、1日だけあるオフを使ってフランクゲーリーのウォルト・ディズニーホールにクラシックを聴きに行って、その建築のモニュメントとしてのデザイン、そして機能性、光の入り方などに感動しました。 

ザハ・ハディド氏の最新作は中国のオペラシティホール。見た瞬間、LAで体感したウォルト・ディズニーホールを思い出さずにはいられませんでした。

多分、この建築が出来る前までは世界で一番カッコいいコンサートホールはウォルト・ディズニーホールだったと思うけど、今はHarbin Opera Houseだと思う。

これは余談であくまで個人的な意見になるけど国立競技場の件で本当に素晴らしかったザハ・ハディド氏の案を白紙にしたのは大きな間違いだったと思う。2500億円。さらに膨れ上がって3000億円になったとしても、確かに高額だけれど、その価値は大いにあると（建設費用の高い日本で作って8万人収容の巨大スタジアムで、あの流曲線デザインなので当然の数字だと思う）自分は思っていたので、本当に残念でした。

そもそも3000億円って、六本木ヒルズの建設費と同じだし、長い目で見た今後の収益、今後の日本のモニュメント的な建築・スポットになる価値を考えれば作るべきだったと思う。

もっと苦言を言わせてもらうと、中部電力の浜岡原子力発電所の防波堤建設に総額3000億円もかかっているので、そちらをどうにかしてでも（そもそも原発を停止すれば作る必要なし）新国立競技場に使ってもいいんじゃない？とも思ったり。まあ、これはただの皮肉だけれども。

新しい案のスタジアムは、何とも東京らしくないデザインで、新しさがなく、自分的には、何もグッとこなかった。これだったら、1500億円出してゼロから作らなくても、と思うけれど、いかがなものでしょうか。

ザハ氏の作り出す、建築の最先端のさらにその先を行くデザインの中で、東京オリンピック。見たかったな。

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おまけ
L.Aのウォルトディズニークラシックホール