黙ってピアノを弾いてくれ


今、観るべき音楽映画。ボヘミアンラプソディもイイけれど、僕は断然こちら推し。
チリー・ゴンザレスと言えば、今やポストクラシカルシーンの金字塔的作品となり世界的な評価を受けている「Solo Piano」シリーズの繊細で優しいイメージしかなかった自分は、この映画を観ていてブっ飛んで何度か椅子から落ちそうになってしまった。笑
彼のキャリアはベルリンの地下シーンでピーチズとフリースタイルのエレクトロHIP HOPユニットを組むところからはじまるのだが(まずこのルーツには超驚いた)、その映像と言い彼の奇人・狂人的な人間性と言い(特に政治家に立候補した時の映像がキテいた)その記者会見裕福なユダヤ人家庭で育ったことが影響されている知性といい、完全に虜になりファンになってしまった。
特に劇中で必見のシーンはウィーン放送交響楽団と共に演奏する映像。そこ披露されるラップが最高だった。オーケストラは終始うろたえ、驚き、苦笑いし、チリーゴンザレス に翻弄され続ける。以前から大好きだったけど、その具合がもう最高に大好きにグレードアップした。津市の映画館(イオンシネマ)では明後日までの上映。まだ観てない音楽ファンは必見でしょう。


評価★★★★★★★★☆☆(8/10)

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