阿漕焼

骨董屋さんで新しい花器を買ってきました。今は無き阿漕焼と言う津の100年ほど前の焼き物です。一輪用なのですが、とても素敵でカッコいいです。

江戸時代、津の周辺に万古焼の流れを汲んだ安東焼があった。万古焼の祖・沼波弄山のもとにいた陶工が津藩に招聘され、安濃郡観音寺村(現津市)に窯を築き、安東焼と言われたが、長くは続かず、廃窯となってしまった。その後1853年、津船頭町の倉田久八はこの安東焼を再興し、のち阿漕浦近くに窯を移したことから阿漕焼として知られるようになった。(三重県歴史の情報蔵より












 底に「阿漕焼」の刻印








早速活けてみました。



そういえば、よく「どこでお花買ってるんですか?」や、「どこで花器買ってるんですか?」って聞かれますけど、殆ど全部近所です。
点と線の西側2件隣には行きつけの花屋さんがあって(お花の先生に卸したりしている、枝物・和の花では津市随一の素晴らしい花屋です)、和のお花は全部こちらで買っています。(ちなみに洋のお花は、こちらも近くにある大門のシェルバンさんです。)
そして点と線から23号線を挟んだ真向かいの場所には、こちらもお世話になってる骨董屋さんがあります。
どちらも「そんな場所にありましたっけ!?」ってよく聞かれますけど、車社会・ネット社会だから無理もありません。
点と線の隣はその昔鮮魚店でしたし、その花屋さんの隣には日本最古のメンズファッションの仕立て屋、丁子屋さんもあり現在も営業中です。この辺りは津市の中心地で、今はすっかり寂れていますが、その昔は商店が並びとても栄えていた場所のひとつでその時代の名残がまだ少しあるんです。
街にはインターネットの検索にも出ない、歩かないと気がつかない、そんな場所にまだまだ昔ながらの良いお店は残っているということです。


4月18日追記
点と線の2件隣の花屋さんなのですが、ご高齢の店主の方が脳梗塞で倒れ、閉店するかもしれないそうです。とても悲しいです、。お花を買う場所がなくなり困りました、。

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