Weekend (1967) by Jean-Luc Godard

「中国女」についで、ゴダールが描く暴力とエロティシズムに彩られた文明批評。
脚本・監督はジャン・リュック・ゴダール、撮影は「黒衣の花嫁」のラウール・クタール、音楽はアントワーヌ・デュアメル。
60年代のカラフルでポップな車、ファッション、表面的なおしゃれ感にときめいている暇もなく、映画は無秩序で不条理極まりない悪夢のWeek-endへと暴走し始める。

主人公はふたり。彼女コリンヌ(M・ダルク)は、気まぐれで浮気者。
三〇歳になるのに五回の結婚歴がある。彼ロラン(J・イアンヌ)は、彼女より車に惚れこみ、彼女には余り愉快な男ではない。
土曜日の朝。ふたりは週末旅行に出た。
出がけに隣人と大ゲンカ、ペンキ噴霧器やテニスボール、猟銃で大立回りとなった。
都会を去るマイカー族の大移動--車はえんえんと列をなし、路傍には事故を起した車と血まみれの死体もある。
田舎町ではトラクターがスポーツカーに激突。運転していた男は死に、連れの女と農夫が階級論争をやり合う。
コリンヌとロランが、ヒッチガールのために車をとめると、フーテンスタイルの青年がピストルをふりまわし乗りこんでくる。
























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